NAISTの学生ドイツへ行く。

今回私はこれから海外留学に行くロボティクス研究室博士後期課程2年 湯口 彰重さんにインタビューしてきました。

湯口さんは日本人の学生が海外留学に行くことを支援するトビタテ!留学JAPANを利用して10月からドイツへ留学します。このプロジェクトは留学を希望している学生に対して返済不要の奨学金が支給されます。このプロジェクトの奨学金を受け取るには、書類審査と面接選考を突破する必要があります。留学中にどんなことをやるのか自分で留学計画を作成して、その内容が審査されます。返済不要の奨学金ともあって、トビタテ!留学JAPANの選考の倍率は3倍を超えることもあります。湯口さんは厳しい選考を突破してこの留学トビタテ!JAPANに採択されました。今回はその湯口さんの留学計画を聞いてきました。

トビタテ!留学Japanのポスター。毎年2回募集している。

湯口さんはドイツのカールスルーエ工科大学に1年間留学します。カールスルーエ工科大学には高性能なロボットがあり、その研究も盛んに行われています。湯口さんの専攻は人型コミュ二ケーションロボットを用いた研究で、カールスルーエ工科大学で人型ロボットの視線行動計画や視覚に関する研究を行う予定です。

研究に使用する人型コミュニケーションロボット

視線行動計画の研究とは人間らしい視線のふるまいや視覚情報の処理を人型ロボットで実現するのが目的です。カールスルーエ工科大学では目の部分にカメラを取り付けた人型ロボットを使って研究を行い、自分の研究に新しい広がりを出したいそうです。湯口さんは今まで、国際学会や国際的なロボット競技大会への参加や後述するアメリカのカーネギーメロン大学での短期留学を通して、近年の海外のロボット研究の勢いに危機感を覚えたそうです。特にアメリカやドイツはロボット研究においてトップレベルだと感じており、今回の留学はドイツに決めました。特にカールスルーエ工科大学にはNAISTのロボティクス研究室と繋がりがあり、カールスルーエ工科大学からもNAISTのロボティクス研究室に留学生が来ていました。

また、留学をするにあたって湯口さんは自身の英語能力を上げたいと思っています。湯口さんは、一般的に日本人は英語に対して苦手意識があり、日本人が英語を使ったコミュニティーに参加しにくいと思っています。湯口さんは、NAISTのロボティクス研究室に来ている留学生との交流や、研究室のプログラムを利用してアメリカのカーネギーメロン大学ロボティクス研究所に1ヶ月ほど滞在した時に、英語のコミュニケーション能力を重要に感じ、自身の英語能力を向上させたいと感じたそうです。

ドイツへの留学中に、日本とは違う環境で研究成果を出したいと言っていました。最低でも国際学会や国際学術誌に向け1本以上論文を書き上げたいそうです。また、湯口さんは博物館や美術館に行くことや旅行が趣味なので、ドイツと日本の文化の違いを体験したいそうです。ヨーロッパに行くことは初めての経験になるので、ヨーロッパの芸術を見ておきたいそうです。

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